夢ならもっとマシなものを

だって、あんなに柔らかい声で、温かくて。
あんなに優しく撫でられて、そう、目に映るのは笑顔で。
ソレがあの人の怖いトコで、アハハ、本当なんて何処にも有りやしないのに、なあ。
寂しかったんだよな、だから、こうなって。
ソレがあの人の怖いトコで、アハハ、知ってたハズなのに、なあ。
誰よりも知ってたハズなのに、そう、あの子よりも、きっと。
でももう良いんだ、知らないフリをして溺れても。


何せあの子にも自分にも、あの人の、

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