どこまでが
流れ落ちる其れ。
「うっわー…かっこわりー」
言葉とは裏腹に締め付けられる様な感覚。
「俺が泣く訳ねーだろ?アッハハ、欠伸してたんだよ」
「でもさ、何か、」
駄目だ、と思って自ら止める。
要らない要らない要らない、そう言い聞かせて止めた。
「ううん、何でもねー」
(なあ、どこまでがウソ?どこまでがホント?)
そもそも何も有りやしない奥底に問うて笑った。
自分は何も関係無くて、唯の傍観者。
だと言うのに、情けない、捨て切れやしない何かが有って。
其れが問うた此方に返して来た。
(どこまでもウソ、どこまでもホント)
何だか下らなくなって、目の辺りを拭って。
一呼吸置いて、灯る火をもみ消した。
「ありがと、な」
其れだけはホントだ、と受け取って貰えると良いが。
今更か、そうだよな、と付け足す言葉。
「…や、冗談だよ、アハハ」
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